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インターネットとは? | 実は知らずに使っているインターネットの正体を徹底解説

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今や日常生活の中に当たり前のようにあるインターネット。スマートフォンの普及で、より多くの人に利用され、必要不可欠な存在となっています。突然インターネットが使えなくなってしまった場合、個人の問題だけでなく企業や医療、交通機関などにも影響を及ぼす可能性があるため、現代のライフラインのひとつと言っても過言ではないように思われます。

それでは、「インターネット」とは何かをみなさんはご存知でしょうか。あまりにも身近な存在のため、その実態について考えたことがないという方も多いかもしれません。

今回は、「インターネットってそもそも何?」を追求し、利便性や危険性についても詳しく解説していきます。

普段インターネットを何に使っている?

日常生活において、私たちはインターネットを使って何をしているでしょうか?
1日の行動を以下の通りに仮定して考えてみましょう。

  • スマホのアラームで起床
  • 友人とLINEで連絡を取り合う
  • 待ち合わせ場所までの電車の時間を調べる
  • 交通系電子マネーを使って電車を利用する
  • ネット予約したお店でランチをする
  • お会計をQRコード決済で支払う
  • 次の約束をスマホのカレンダーに入れて解散

上記の行動でインターネットを利用しているものはどれでしょうか。
答えはそう、「すべて」です。

スマホの時計が正確に保たれているのも、友人と連絡を取り合うことができるのも、電車やお店を検索、購入できるのもすべてインターネットのおかげです。

普段何気なく使っているため、意識したことがないかもしれませんが、インターネットが普及する前までの上記行動は以下のように行われていました。

  • 目覚まし時計で起床
  • 友人と電話で連絡を取り合う
  • 待ち合わせ場所までの電車の時間を時刻表の本で調べる
  • 券売機で切符を購入し電車を利用する
  • 事前に雑誌で調べて電話予約したお店でランチをする
  • お会計を現金で支払う
  • 次の約束を持ってきた手帳に記入し解散

行動自体にさほどの差はないように感じるかもしれませんが、インターネットが普及する前は行動をするのにより時間を要している印象があります。また、行動に伴うさらなる行動として、事前に「電車の時刻表の冊子を本屋に買いにいく」や「ランチのお店を調べるために本屋に雑誌を買いに行く」などがあり、情報を収集するために時間を要するだけでなく費用も発生する可能性が考えられます。

このように比較すると、いつでも誰でも使用でき、必要なときに瞬時に情報を手に入れることができるインターネットが、どれだけ私たちの生活を計画的かつ効率的にしてくれているのかが分かります。

インターネットの正体は、巨大なネットワーク!

それでは、これらの行動の先にある「インターネット」とは一体どのようなものなのかというと、その実態は、実は巨大なネットワークです。

すべてのコンピュータが一つの母なるシステムに繋がっているのでは…と想像していまいそうな響きですが、世界中のコンピュータ同士をつなぐ「仕組み」のことをインターネットといいます。

「ネット」は英語で「あみ」。網のようにつながった情報の通り道を表しています。
また、驚くことにインターネットは特定の団体が運営しているわけではなく、誰もが参加できる解放されたネットワークです。利用目的も限定されていないため、誰でもどこからでも自由にインターネットを利用することができ、今日までに多くの便利なサービスが普及されつづけています。

インターネットはいつから始まった?

巨大なネットワークであるインターネットはいつどこで誕生したのでしょうか。ここではインターネットの起源と歴史について触れていきたいと思います。

1969年アメリカで軍事用として誕生

インターネットは1969年にアメリカで誕生しました。当初は戦争等により通信手段が絶たれないよう、軍事技術として利用するために開発が進められました。

米国の国防総省の資金提供により、アメリカのカリフォルニア大学ロサンゼルス校 UCLA、スタンフォード研究所 SRIが、離れた4つのコンピュータ同士をつなぎ、初めて通信を行いました。

さらに、カリフォルニア大学サンタバーバラ校 UCSB、ユタ大学が加わり、4拠点をつなぐネットワークとしてARPANET(アーパネット)が生まれ、これが今日のインターネットへの第一歩となりました。

日本で一般に普及されはじめたのは1995年

日本でインターネットが登場したのは1984年で、東京大学、東京工業大学、慶應義塾大学のコンピューターを繋いだ「JUNET」がはじまりといわれています。

当初は学校関係や研究機関など限られた場所でしか使われていませんでしたが、1995年に発売されたWindows95をきっかけに、インターネットは一般に普及されるようになりました。Windows95には、WebブラウザInternet Explorerが標準搭載され、当時珍しかったインターネットが気軽に利用できるようになりました。

インターネットを使うためには何が必要?

インターネットを利用するためには、以下の3点が必要になります。

  • パソコンやスマートフォンなどの情報機器
  • 回線事業者、プロバイダとの契約
  • 接続するためのルーターなどの機器

インターネットは誰でもどこからでも利用できますが、利用するための契約や閲覧するための情報機器の準備、設定などが必要です。この準備段階が比較的敬遠される要因にもなっていますが、ひとつひとつを理解できればそれほど難しい作業ではありません。何を選ぶべきかを判断しながら環境を整えていきましょう。

パソコンやスマートフォンなどの情報機器

インターネットを利用するためには、パソコンやスマートフォン、タブレットなどの情報機器が必要です。近年ではゲーム機からの利用も可能なため、使用用途に合わせて適切なデバイスを用意しましょう。

回線事業者、プロバイダとの契約

インターネットは利用するための情報機器を用意してもすぐには利用できません。インターネットへ接続するためには回線事業者、プロバイダと契約する必要があります。

回線事業者

回線事業者とは、インターネットの回線を提供している会社です。回線の種類は、「光回線」や「ADSL回線」など、種類によって特徴が異なります。

プロバイダ

プロバイダ(ISP)は、回線とインターネットをつなげる接続事業者で、回線事業者と利用者の間を仲介する役割を担っています。
例えば、回線事業者と契約して光回線を用意しても、そのままではインターネットを使用することができません。プロバイダに回線事業者が提供する回線をつなげてもらう工程が必要になるため注意しましょう。

なんだか複雑なように思われるかもしれませんが、パソコン購入時には家電量販店でこれらの契約まで行える場合や、スマートフォン購入時にはプロバイダ料込みでサービスを提供している会社などがあるため、必ずしも自身ですべて行わなければいけないというわけではありません。自分に合った方法を探してみましょう。

接続するためのルーターなどの機器

インターネット接続をするためには、パソコンやスマートフォンなどデバイスの他にブロードバンドルーターやモデム、回線終端装置(ONU)などが必要になります。これらを使うことによって、同時に複数の端末がインターネットへ接続できるようになります。家電量販店での購入や、プロバイダーがレンタルを行っている場合もありますので、目的に合った機器を選びましょう。

インターネットが優れている点

インターネットを利用することによって、私たちにはどのようなメリットがあるでしょうか。ここでは、インターネットの優れている点を以下の通り挙げていきます。

  • 知りたい情報をすぐ手に入れられる
  • いつでも連絡ができる
  • 誰でも情報を発信できる
  • 商品・サービスを販売、購入できる
  • クラウドサービスでファイルの保存・共有ができる

知りたい情報をすぐ手に入れられる

インターネットが優れている点として、知りたい情報をすぐに手に入れられることが挙げられます。誰もが当たり前のように使っているYahoo! JAPANやGoogleなどの「検索サービス」のおかげで、私たちは24時間いつでもどこでも、知りたいことを調べられるようになりました。

また、インターネットを利用すると最新の情報が得やすいこともメリットとしてあります。例えば、新しい言葉の意味などは古い辞書からは調べることができません。都度新しい辞書を用意するとなると手間と費用が発生するため、インターネットがいかに優れているかが分かります。

いつでも連絡ができる

インターネットが普及していない時代の連絡手段は主に電話でしたが、連絡する時間帯や通話時間によって発生する電話代を気にしなければなりませんでした。

メールやチャット、LINEなどの無料通信アプリでは、自分の都合の良いときに連絡を送ることができ、相手もまた都合の良いときに確認、返信を行うことができるようになりました。

また、国内外問わず一度に複数人とやり取りすることもできるので、仕事の場面においても効率的で優れた連絡手段となっています。

誰でも情報を発信できる

誰でも情報を発信できることは、インターネットの優れている点です。インターネットは、情報を受け取るだけでなく、自ら発信することも可能です。

自身でブログやサイトを作成するだけでなく、SNSや動画の投稿などを利用すれば全世界に向けて情報を発信することやコミュニケーションを取るができます。

商品・サービスを販売、購入できる

自宅にいながら24時間好きなときにショッピングができること、また販売することができるのもインターネットの優れている点です。

比較しながら最適な商品を選べるのも魅力で、実店舗へ足を運ぶ労力や交通費がかかりません(ただし商品の郵送料などが発生する場合があります)。

また販売する場合も、実店舗を持つ必要がないため出店のリスクが軽減される可能性があります。最近では、フリマアプリなどで誰もが気軽に商品を販売できるようにもなっています。

クラウドサービスでファイルの保存・共有ができる

クラウドサービスを使ったファイルの保存や共有もインターネットの優れた機能です。それまでのパソコンデータは、フロッピーやUSBメモリなど外付けのハードディスク・フラッシュメモリを使うのが一般的でしたが、クラウド上にデータの保存を行えば、容量を気にすることなく複数のデバイスからデータを共有することができます。

インターネットを使用する際に注意すること

このように、さまざまなシーンで利便性のあるインターネットですが、使用する際には注意しなければならないこともあります。インターネットを安全に使うためにも、以下の点を意識しましょう。

  • 安易に個人が特定される情報を入力、発信しない
  • ID・パスワードの管理を徹底する
  • 著作権、肖像権に注意する(勝手に文章の引用や写真を使用しない)
  • 不明な宛先からのメールは開封しない
  • 送る前にメールの内容をよく確認する
  • 相手が不快になるような情報は発信しない
  • 禁止されていることを実行しない(違法ダウンロード、転売禁止商品の販売など)

上記注意事項を怠ると、トラブルになるケースや最悪の場合刑事事件に発展する可能性もあります。思いがけないトラブルに巻き込まれないためにも、日頃からインターネットを使用する際には確認を行った上で行動するようにしましょう。

インターネットを正しく活用して快適な日常生活を

インターネットは私たちの生活を豊かにしてくれる大切なネットワークです。誰もが自由に参加できる開放されたネットワークのため、日々世界中から多くの情報が発信され続けています。その一方で、使い方次第では思いがけない大きなトラブルに巻き込まれてしまう可能性もあるため注意が必要です。

自由だからこそ、一人ひとりが相手を思いやりながら、より安全で楽しいネットワークを築いていきましょう。

この記事を書いた人

くまこ

くまこ

DTP/WEBのぽんこつデザイナー。ほぼ独学からスタートしています。難しい言葉が苦手なので、自分のためにざっくりと分かりやすく纏めています。